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2006.12.08 I SING,I SAY
I SING,I SAY

1. I SING, I SAY
2. サバーバリアン feat. Loop Junktion
3. 踏み上がり feat. BOLT, SKIPP, YOSHI
4. I SING , I SAY (instrumental)
5. サバーバリアン feat. Loop Junktion (instrumental)
6. 踏み上がり feat. BOLT, SKIPP, YOSHI (instrumental)
★★★★★★☆☆☆☆

KICKが休止となりスタートしたソロ活動の口火を切ったシングルは自身のハードコアなスタイルはなりを潜めPOPでキャッチーなトラックをベースとしてKICKの延長にあるような一枚となった。
LITTLEのソロ活動には期待するものがあったが、正直ハードコアで切れ味鋭いラップをしてほしかった。それでもライミングスキルは色あせることなく光っていて、素直に嬉しい。

タイトル曲よりもカップリング曲のレベルが高く、聴き応えがある。
“サバーバリアン”のクールさも捨てがたいが、“踏み上がり”はそれを超える一曲。
当時名前の売れていなかったBOLTやSKIPP、それにYOSHIまでもが参加して、見事なライミング合戦を披露してくれる。DJ ISOの手がけた機械的なピコピコというかポワンポワンしたトラックはそれだけで不思議な世界を作り上げている。そしてYOSHIを除く3MCの声が高めなので相性がよい。決してYOSHIが浮いているわけではなく、固い韻は力強く、ユニークなリリックは今回のメンバーのなかでナンバーワンである。
最後の最後まで韻のオンパレード。ぜひ聞いたほうがいい。

ジャケットのアメリカのおもちゃみたいなデザインは個性的でなかなか楽しいけど、アニメLITTLEの悪そうな顔はこのCDのイメージにあわなすぎる。そして、このステッカーは文句無しに恐い。
全体的な聞きやすさは間違いない。だた、それが若干不満でもあるのだが…。
カップリングの2曲はアルバムに収録してほしかった。
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2006.10.08 LIFE
LIFE

1. LITTLE
2. I SING,I SAY
3. はつ恋の~What’s Going On~(feat.トータス松本)
4. UNKO SHIT!
5. RAPが好き
6. 小さな島で健やかに
7. 踊らソカ(feat.Keyco,CORN HEAD)
8. 姫御前(姫)
9. 愛幻夢恋絵巻
10. Youth&Youth(feat.童子-T)
11. HARD硬派 Part2(feat.ZINGI)
12. 聖者が街にやってくる
13. I love you miss microphone(feat.DJ KAORI)
14. LIFELINE BABY
★★★★★★☆☆☆☆

KICK活動休止後リリースされたLITTLEのセカンドアルバム。先行シングルを聞いた時点でKICKでの経験はプラスになっていないと感じた。
ポップよりのトラックは、基本的にハードコアMCのLITTLEとは相性がいいとは思えず。このアルバムにも不安だった。
アルバムを聞いてみると、意外と悪くない。むしろLITTLEのハードコアさを味わうことができた。

挨拶代わりの“LITTLE”からライミングのスキルの高さを披露してくれる。2分弱の曲ながらここまで韻を詰め込めるのはさすが。全アルバムの雰囲気を感じ取れる切れ味鋭いフローがよい。

LITTLEのよさが一番味わえるのが“RAPが好き”だと思う。タイトルはめちゃめちゃ安っぽいが、お得意の小刻みなライミングにプラスして、スピード感溢れるフローは、聞いていて楽しい。このスピード感こそがLITTLE最大の持ち味なのだ。

盟友『童子-T』と組んだ“Youth&Youth”は、社会をお得意の毒のあるフローで切り込んでいく。やっぱり、こういう姿勢が一番しっくりくる。童子-Tをラストバースまで隠していて、ラストに童子-Tの渋さにじみ出るラップを聞けると上手くまとまってしまう。

そしてZINGI全員集合した"HARD 硬派 part2"は期待通りハードコアな仕上がりとなった。一人一人のバースこそ短いのは残念だが、ポップな流れを全て吹き飛ばす出来だ。

全体的には、捨てざるおえないような曲もあるが、十分楽しめた。客演に意外な人がいたりしておもしろい。しかし、次のアルバムに期待するのは、正直厳しそうだ。
最後に、“UNKO SHIT”は非常にアゲアゲだが内容は最高に馬鹿げているので是非聞いてほしい。
2006.10.01 MR.COMPACT
MR.COMPACT

1. Mr.Compact
2. MC~殺人マイクを持つ男~
3. ワックマン(feat.MUMMY-D)
4. 灯
5. ライムライト
6. 不純異性交遊
7. 不純異性交遊Part.2(feat.INNNOSENCE)
8. レスキュー~LAST TAKE~
9. WAR ZONE(feat.童子-T)
10. 西TOKYO TRIBE(feat.FREGRANCE)
11. いいの(feat.坂本 美雨)
12. BE-BOP NEW SCHOOL(feat.GANXTA D-X,FREGRANCE,オチ)
13. 中央自由WAY(feat.meg)
14. 剣と楯~re-construction of“いいの”~
★★★★★★★☆☆☆

KICKとして、絶頂期を迎えつつあったころにリリースされたLITTLEのファーストアルバム。KICKのスタイルなんて無視したもともとのスタイルで勝負した意欲作。彼らしさがよく出たアルバムだ。

一曲目の“MR.COMPACT”はまさかのKREVAプロデュース。POP感漂うトラックは、LITTLEの声とマッチしている。LITTLEの高速フローもライミングテクも一曲目から惜しげも無く発揮していて、最後まであっという間。

続く“MC ~殺人マイクを持つ男~”はLITTLE曰く「ありきたりの韻でラップしている」らしいが、それでも圧巻の高速フロー、AZZURROのアングラ感漂うトラックに乗っかるとすごい悪い。ピー音までもが見事にLITTLEに引き込まれていく。しっかし、この曲はなんていうか…本当~にカミソリのような切れ味だ。歌詞がついてないのが、残念だ。

MUMMY-DをサイドMC的な立場でフィートしたこのアルバムの中心“ワックマン”キングギドラのDJであるOASISがトラック提供と、皮肉な一曲だが、黒い楽曲を作らせたら一流のOASIS。この曲も当然外さなかった。MUMMY-Dが汚い言葉を並べてくれるのが最高のスパイス。HOOKは彼じゃなきゃ絶対にサマにならなかった。そして、LITTLEも負けずと、過激な言葉を並べ立てる。これが本来のLITTLEのスタイルなんだと、実感できる。

LITTLEのカミソリのようなスタイルを味わえるのはひとまずここまでで、あとはおとなしめの曲が並んでいる。甘酸っぱい青春を等身大のリリックで表現する“不順異性交遊”や、一気に遊び人に昇格するINNOSENCEを迎えた“不順異性交遊Part.2”盟友童子-Tとハードコア対決する“WAR ZONE”などはバラエティーに富んでいて大変出来もよい。とくにWAR ZONEは童子-Tとのコンビネーションが最高。文句無くカッコいい。

他のゲストを招いた曲は強い印象を残さない。しかし、最初の流れだけでも十分に満足できるアルバムだ。LITTLEのライミングの上手さがひたすら目立つ。とにかく、ワックマンだけでも聞いてほしい。