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2006.10.14 CHIN ATTACK
CHIN ATTACK

1. コノ音見テハメテケルヒト
2. タイブレーク '80
3. Maririn Cafe 日本語版
4. Live '96 (ビデオテープの記憶)
5. マキアートランナー
6. あったか~いっ
7. 都会の音シリーズ(1)
8. ランページな夜
9. やすらぎの店 (feat.BUTCHER)
10. 未完成に捧ぐ
11. インストの秋
12. イケナイコト × アカサタナ
13. ボサノバシャワー / taken' from Station 79.7 (feat.JOSEPH CACCIO E NA)
14. マッカチンイナインデスカ (カセットテープの記憶)
15. 適当強盗 a.k.a 春夏秋冬 (feat.NMU)
16. イボンヌONEループ
★★★★★★★★★☆

絶対的なキラーチューン“適当強盗”を要するNITRO MICROPHONE UNDERGROUND(N.M.U)のリーダー『MACKA-CHIN』の1stアルバム。
諸事情により2バージョンのジャケットが存在しているが、いずれも彼らしいデザインとなっている。
歌詞カードは手書き、まともにラップしている曲などほとんどない。まるで幼稚園児が好き勝手に遊んでいるような印象さえ受ける。
一般のヒップホップ・アーティストたちが直球で三振を取ってくる本格派の投手だとしたら、彼は多種多様の変化球を駆使して凡打の山を築くような軟投派の投手なのだ。かなり稀有な存在。

もともとラップのキレはよく、意味不明ながらも、なんとなく伝えたいことが伝わってくるスタイルは相変わらずで、まともにラップすれば十分聞けるのだ。
特に“Maririn Cafe 日本語版”は、縦横無尽に暴れまわるトラックに高速ラップが栄えている作品。自然と体が揺れてしまうような曲だ。

僕がMACKA-CHINにやられてしまったのはそういう部分ではない。
「どこ行くの?」「鬼ごっこ」「がんばって!」という意味不明な掛け合いがなんとも安っぽいBGMの中で何度も繰り返される“都会の音①”や、ヒップホップ界最高の調味料であろうJOSEPH CACCIO E NA氏をゲストに招いた(もちろん本人)“ボサノバシャワー”のやる気があるんだか無いんだかわからない感じがいいのだ。

このアルバムは全体的に面白すぎる。よって、普通の感性では理解不可能と思われる部分も大きいだろう。しかし、“適当強盗”という最高水準の曲があるにもかかわらず、それをあくまでアルバムの中の一部としてオチまでつけてしまう姿勢が最高じゃないか!
(詳しい説明はしません。そこらじゅうでしているので)

普通の作品ではないので、普通のラップが聞きたい人にはオススメできない。
しかし、僕は好きだ。中毒性のあるトラックに、とにかくやりたい放題な楽曲陣。しかし、どの曲も非常に心地いい。
容姿に似合わず彼は癒し系MCなんだと僕は確信している。
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