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2006.11.10 STAR ILL WARZ
star ill warz

1. BIG BANGZ(feat.DELI,DABO,MACKA-CHIN,GORE-TEX,SUIKEN,BIGZAM,XBS)
2. FIGHT FOR YOUR RIGHT
3. Burst
4. SKIT
5. THA Legend and THA Next(feat.MURO)
6. Devil May Kry(feat.HI-D)
7. SKIT
8. WORLD SUMMIT
9. ILLAND
10. one time(feat.DOUBLE)
11. WRAP MUZIK
12. 果て
★★★★★★★☆☆☆

アルバムのタイトルが『STYLE WARS』をもじったものであることからもわかるとおり、前作とはがらっと空気の変わった作品となった。
前作には暗く、クールなカッコよさが溢れていたが今作は最低限にまで切り詰めてPOPな雰囲気の曲を多めに取り入れた印象。して言えば二枚目のタレントが三枚目の芸も取り入れて自分を高めてるといった感じだろうか。女性アーティストやシンガーとの相性のよさも見せつけた。

NITRO全員集合となった“BIG BANGZ”はMACKA-CHIN作のトラックなだけあり、自身の「適当強盗」のようにイントロが長いつくり。それがこのアルバムのイントロも兼ねており、この先に十分期待できるかっこいいインスト。しかし、肝心のNITROのラップは出し惜しみした割に、迫力不足な感が否めない。ビッグ・バンというイメージはこの曲からは浮かび上がらず、残念だった。

ビースティボーイズの名曲「FIGHT FOR YOUR RIGHT」のカバー“FIGHT FOR YOUR RIGHT”は完全にHIPHOPの域を越えてロックにジャンル分けされるだろうが、別にHIPHOPだけが全てじゃないんだから個人的には全く問題なく聞けた。久しぶりに聞いたバンドの激しい感じが逆に新鮮だった。

3分未満ながら一番彼の曲らしい“Burst”は決して意識しないライミングが適度に鼓膜を刺激してくれ、そこに彼独特の色気あるフローはとりこにさせる力を持っている。決してハデじゃないトラックも間違いなくプラスに働いている。機械的な音もまたいい。

キラキラトラックに“果て”はラストをしめるにはぴったりすぎる曲。ささやくような優しさが含まれているS-WORDのフローは絶品。あの不器用そうな声でこんなラップされたら間違いなくやられてしまう。果てに流れていく様子がリアルに描かれている。

50分にも満たないアルバムながら(ボーナストラック前の無音状態は除く)意外と粒揃いのおもしろい仕上がりになっている。通して聞いても問題ない。しかし、彼の懐の広さは見せ付けたものの、正直拭い去ることの出来ない違和感を感じたことも事実。S-WORDという男に似合うのはこういうスタイルじゃないように思うのだ。純粋にクールさを追ってほしかった気もする。
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